神雕侠侶 2006年版 レビュー

ソウライ的おすすめ度 

金庸(きんよう)先生の原作、射雕英雄伝の続編にあたる作品です。

2003年版の射雕英雄伝と同じプロデューサーがやっているので、そのドラマの続編といった形。

これもまたリメイク版として2014年版もあります。


主人公は郭靖(かくせい)! と言いたいところですが、舞台は十数年経っており主人公はなんとあの楊康(ようこう)の息子です。

名を楊過(ようか)、ピンときた方は正解です! あの郭靖が名付け親になったあの楊過です。

原作では少年時代から始まるのですが、ドラマの尺の都合なのか、少年期は割とあっさり終わってしまった印象かな?と思いました。

母親である穆念慈(ぼくねんじ)は死んでしまって、孤児になった楊過は、郭靖に引き取られます。

まず引き取られる経緯も色々あるのですが、ドラマ版だと大いに端折られます!

いつの間にか郭靖に引き取られていて、全真教に入門させられることになります。

そして反抗的な楊過は全真教を離脱し、古墓派という門派に入門することになり、そこで小龍女(しょうりゅうじょ)という女性を師匠とするのですが、師匠と弟子はやがて恋に落ちていき、武林では禁忌とされる師弟の愛に目覚め始めます。


あらすじはこんなところで人物紹介に移りたいと思います。

楊 過(ようか) 黄暁明

この物語の主人公でまーーーイケメンです! 原作のイメージとぴったりな気がしますね。

しかし割と序盤中盤まで実は出番があるけど目立たない悲しみを背負っております。

終盤になってくると目立ってきます。 いずれにしても幼少期のエピソードなどがカットされているので心理描写などが甘かったのかなぁという感想です。



小龍女(しょうりゅうじょ) 劉亦菲

この物語のヒロインでまーーー美少女です! 私の中では小龍女はこの人しかいない!と思わせられるくらい、

イメージぴったりです!

そのせいで2014年のリメイク版ではイメージに合わない女優さん(どうやら小龍女というキャラのイメージチェンジを図ったらしい?)を起用したせいか、すこぶる評判が悪いです…、まぁその話はまた今度ということで。

キャラ的にはかなり優遇されて描かれていたかなぁという思い出があります。

アクションシーンもかっこよくて、私としてはただただ可愛いなぁって眺めていられましたw



郭靖(かくせい) 王洛勇

十数年経った射雕英雄伝の主人公もしっかりでます!

でも人が良いのはそのままなのは良いのですが、抜けたところもそのまんまなので、全真教の道士には敵と勘違いされるし、割と威厳がないですw

しかーーし! 襄陽城の守り手になってからは違います! お髭も伸びてこの物語のラスボスである金輪国師すら圧倒するほどの実力で楊過を守ります。 物語の展開上楊過を守るため、複数人にかかられて怪我を負ってしまいますが、逆に言えば複数人以上にかかられなければほぼタイマンで勝てる人はいないほど、九陰真経を研磨して仕上がっております!

そのせいか、全真教の天罡北斗陣すらものともせず全真教の総本山まで乗り込むほど多勢にも強く、あれ?楊過いなかったらこれ郭靖だけで物語終わりじゃない?とまで思っちゃったくらい降龍十八掌と九陰真経と左右互縛術が圧倒的であると原作では描かれているほどですw

とまぁ圧倒的な郭靖でありますが、襄陽城の守り手になってからは将軍として忙しく、あまり出番は多くありません。

ですが! 郭靖、楊過VS金輪国師、その他の戦いは私の中で見たアクションシーンの中ではトップクラスに盛り上がったところなのでぜひ見てください!!



黄蓉(こうよう) 孔 琳

前作のヒロインであったお蓉ですが、今作では夫の郭靖より出番はありますが、父である黄薬師に似てしまっているのか、親ばかを発揮しすぎて、残念な人にもなってしまっているのが、悲しいポイント。

でもやっぱり女諸葛は伊達ではなく、要所要所で知恵を発揮します。

金庸作品ではおなじみの打狗棒術はかなりかっこいいです!!


郭芙(かくふ) 陳紫函

父親のおバカなところと母親のちょっと邪悪なところを受け継いでしまった。

金庸作品でも屈指の嫌われ者であります。

育て方が悪かったと両親も反省したせいか、次女の郭襄と弟の郭破虜では育て方を方針転換した模様。

郭襄(かくじょう) 楊 冪

郭家の次女であり、人によっては本作の真のヒロインとまで言われたりする子。

ただただ神雕侠(楊過)をひたむきに思う気持ちが故に色々悲しい思いもしてしまう良い子。

金輪国師に目をつけられ弟子にと言われるほど、武芸の才能もある模様。

ここで注目してほしい…なんとこの郭襄の役者さんだが、今では押しも押されぬあの 楊冪 ヤン・ミー なのである!!!

当初は可愛い子が郭襄やってるなぁと思いましたが、今では大女優になっております…。

ちなみに射雕3部作の最後である倚天屠龍記でも峨眉派を開き、掌門となったことがあきらかになりかなりの使い手に成長したようである。



金輪国師(きんりんこくし) 巴 音

モンゴルの国師であり、楊過のライバル、作中ではかなりの実力なはずなのだが、一時期は郭靖に圧倒され、楊過にも圧倒され、修行し直し楊過に迫る実力を発揮するものの…というちょっと不遇なおじいちゃん。

敵に対しては容赦ない性格だが、身内には優しい性格なのか、郭襄を弟子にしようとしたときはただただ手厚い対応だったのが好印象なのだが、悪役としてはマイナスポイントだった気がします…w

役者は巴音さんがやっておられる…それだけで私は満足であります…。



とまぁまだまだ紹介したい人物はいるのですが、こんなところにしておきたいと思います!

王重陽を抜いた、4大武術家は健在ですし、周伯通もいてそういう意味では見ていて楽しいドラマであります。

特に終盤の金輪国師VS周伯通、一灯大師、瑛姑の戦いは手に汗握るバトルです!


時代が16年後と飛んだりもする本作ですが、楊過の成長、葛藤などは見ていて楽しいドラマで、それだけにもうちょっと幼少期を描いてほしかったなぁと思いもしますが、そういったところは実は2014年版だと多少解消はされたりしております。

なお2014年版はオリジナルの話が多すぎてそれはそれで不評を買ってしまったらしいですが…。 その話はまた今度ということで。

私の中では射雕英雄伝で生きていたキャラクターがしっかり時を経ても生きているんだな、と感じさせてくれるドラマあり、好きなドラマでした。

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